体幹トレーニングでプランクをする必要があるのか?
体幹の強さはどの身体パフォーマンスにおいても必須だという事は皆さんご理解頂いているかと思います。
メリットとしては
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コンタクトスポーツにおいて当たり負けしない(横からくる動きに対しては腹斜筋と内転筋を鍛える事が有効です)
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ジャンプの着地で怪我をしない(腹圧が抜けると腰を痛めます)
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ランニングの接地で力を逃がさない(無意識に横隔膜を収縮して腹圧を高める事が出来るとスプリントのパフォーマンスは高まります)
などが挙げられます。
どれだけ四肢の力が強くても体幹の筋肉が適切に発火していないと上手く身体を使いこなせないのです。
体幹トレーニングとしてよく出てくる種目がプランクになります。
うつ伏せで肘をついて骨盤を後継させて胸骨〜恥骨についている腹直筋を収縮させる種目になります。
勿論、優秀でオーソドックスな種目かと思いますが競技に実践的かというと私はそうではないと思います。
まず、コンタクトスポーツにおける当たり負けしない身体を手に入れるためには体幹の瞬発力が必要です。
つまり、当たると分かっていれば誰でも対応が出来る訳で、よろけてしまうのは「不意」だからです。
「不意」に当てられても瞬時に腹筋を収縮させられる人が俗に言う体幹が強い人です。
つまり、腹筋トレーニングの初期段階としてプランクを導入するのは有りですが、競技特異性を考えて当たり負けしない強靭な体幹を獲得したいのであればプランクだけでは物足りないという事です。
「不意」に似た状況を体幹トレーニングで作り出さなければ実践で使える体幹は育ちません。
もう一つプランクをアスリートに勧められない理由として連動性が足りないということも挙げられます。
プランクは腹筋を固める動きになります。
ただ大半の競技における腹筋の使い方は腕と脚を大きく動かす中で上半身⇄下半身の力の伝達が主になります。
つまり腹筋を固めて力を止めるのではなく、むしろ力を上下に伝える役割があると考えています。
この為、四肢の動きがある中で体幹を鍛えた方が上半身と下半身の連動性が上がり特異的に身体パフォーマンスを高める事が出来ます。
車で例えると、
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タイヤが身体の末端の手足
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エンジンが股関節周辺筋群
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エンジンとタイヤを繋ぐドライブシャフトが体幹
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タイヤの回転で生じる振れを防ぐサスペンションがインナー
といったところでしょうか?
タイヤが回っていない状態ではドライブシャフトは機能しませんし、不安定な悪路を走ってこそサクペンションが役に立ちます。
つまり、エンジン部分の股関節を大きく動かしながら不意に動く(もしくは第三者によって不意に動かされる)不安定なサーフェス上で腹筋を収縮させる立位のトレーニングが実践的な体幹トレーニングだという事です。
また、サスペンションが機能していないと車は壊れてしまいます。
それがBig3やランニングをする前にインナーのトレーニングを行う理由です。
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